デハ 120


 デハ120は戦前の日車の標準型電車で、それまでの主力であった木造のデハ1に替わる新型として、3輛新製されました。その後現在まで、老体にむち打ちながらも現役で頑張っています。

モデルは、モデルワーゲンから発売になりました「蒲原/庄内のモハ」がベースです。蒲原のモハ11の車体に、庄内のモハ5の屋根とパンタを組み合わせています。車体そのものは殆ど素組で、追加したディティールとしては扉のノブ位でしょうか。

 屋根上は、ベンチレータを一つ追加して、引き込み母線と、パンタの作用管をそれらしく作って見ました。これらは屋根にスエード調塗料を使っていますので、全て別に塗装しておいて、スエード調塗料を塗装後に取り付けています。

 主な改造点となるのが下回りですが、床下機器にはエコーの1/80のパーツを主に使用し、HL制御の電車らしく、各パーツを取り付けてあります。また、運転台の下や、実車同様台枠の横などへも、それらしく器具箱を配置してみました。また台車には、左右の梁を渡してあります。エアーホースは、白布電鉄仕様の2連としフクシマのを組み合わせて使っています。更に、私が求めているスムーズな走行を得る為、モーターはマクソンの118400に交換してあります。

 それから、この車輛動力台車側のボルスターの高さが不足しており、そのまま組むと床板が斜めになってしまいます。メーカーから対策部品として、厚さ0.6mmのパーツが送られて来ましたが、私のはそれでも不足しており、結局1mmの板から作ったパーツを取り付けてあります。

 塗装は、先に作ったデハ130にならい、昔の仙石線を参考にした国鉄の「朱色4号」と、自動車用の「ヴァーゲン、フィアット、メルツェデス等のクリーム」です。屋根はスエード調の「ダークグレー」、屋根上機器はミリタリー用の「ジャーマングレイ」、下回りはモデラーズの「フラットブラックグレー」です。インレタを貼った後、仕上げに水性の「艶消しクリア」を塗ってありますが、今回も手抜きをして、全て缶スプレーで塗ってあります。


日本型のページ