デハ130は、朝夕の乗客の増加による混雑緩和のため、国鉄の可部線圧昇により廃車となるモハ1500形の払い下げを受けた車輛です。入線に辺り当社仕様へと改造を受けていますが、元々の鶴見臨港鉄道のモハ100形の面影を見て取る事が出来ます。通常は朝夕の里線の列車や、観光シーズン等の混雑時の増結車として使用されています。
とデハ130のモデルは、モデルワーゲンから発売になった「銚子のデハ301(パンタ付き)」がベースです。これにオプションの妻板Aと、木造扉セットを組み合わせてあります。車体そのものは殆ど素組で、追加したディティールとしては乗務員扉の手すりと、縦雨樋位でしょうか。
屋根上は、デフォルトの姿では寂しいので、ベンチータと避雷器を追加、更に引き込み母線、作用管に、避雷器への引き込み線等を取り付けています。これらは屋根にスエード調塗料を使っていますので、全て別に塗装しておいて、スエード調塗料を塗装後に取り付けています。
主な改造点となる下回りですが、床下機器にはエコーの1/80のパーツを主に使用し、HL制御の電車らしく、各パーツを取り付けてあります。また、横からそれらしく見える様、エアー関係の配管を多少追加しています。また台車には、ブレーキの引き棒と排障器を、取り付けてあります。ジャンパーは、車体側にも取り付け様かと迷ったのですが、床下だけに止めてあります。エアーホースはワムとフクシマの、開放テコはモリタのパーツをそのまま使っています。更に、私が求めているスムーズな走行を得る為、モーターはマクソンの118413に交換してあります。
さて、フリーの車輛にとって一番悩むのが塗装だと思います。尤もこの悩んでいる時が、一番楽しい一時でもあるんですが・・・で、結局、何処にでも居た様な田舎電車らしく、写真の様に塗って見ました。塗り分けはその昔の仙石線を参考に、国鉄の「朱色4号」と、自動車用の「ヴァーゲン、フィアット、メルツェデス等のクリーム」です。屋根はスエード調の「ダークグレー」、屋根上機器はミリタリー用の「ジャーマングレイ」、下回りはモデラーズの「フラットブラックグレー」です。インレタを貼った後、仕上げに水性の「艶消しクリア」を塗ってありますが、今回は手抜きをして、全て缶スプレーで塗ってあります。
やっと完成した白布電鉄のデハ130ですが、これだけでは矢張り寂しいので、余った前面を使ったハ1でも作ろうかと目論んでいます。