EC20


 戦中の輸送力増強用にブローカーに機関車を依頼したところ、何処かで見つけてきた蒸気機関車の下回りを利用して製造された怪しげな電気機関車です。外観は怪しげですが、中身は戦前に輸入されたスイスのBBCやSLMの機関車の技術をコピーしているため、性能はなかなかのものです。その小さな車体を生かして、主に米沢や西米沢駅で国鉄との荷物の受け渡しや入換に従事しています。冬場はラッセル用にユキ2と組んで活躍している姿をよく見かけます。

 元々は、同人軽鉄路の東野DC20です。所属しているクラブでこの機関車を使った競作をしようという事になり、製作したのがこの機関車です。最初から電気機関車にしようという思いがあってキットを購入しましたが、小さな機関車ですので屋根の上にどうやってパンタを載せるかで悩みました。クラブのメンバーから某社のED22のパンタ台は?とのヒントを貰い、早速パーツを車体に当ててみるとピッタリ!独特の屋根上のエアタンクやその配管もそのままで、見事に収まりました。反対側には、その昔ベルンの模型店で購入したSBBのSe3/6用の抵抗器とそのカヴァーを載せるつもりでしたが、何処かに仕舞い無くしてしまった様で見つけられず、結局フライシュマンのパーツを取り寄せました。

パンタを載せた以外は殆ど素組ですが、車体を大日本帝国海軍機の三菱系の緑、屋根を銀に、下回りを独帝国陸軍の戦車の灰色と、塗装はSBBの機関車らしくしてあります。



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