Re460に主役の座を奪われたとは言え、SBB一の勢力を誇る主力機関車です。詳しくは下記の表を見て頂くとして、20年以上に渡り、300輛以上も製造されただけに、色々なヴァージョンが登場しています。
正確に言えば7タイプに分類する事が出来ますが、まあ大きく変化している5タイプに分類するのが通常の様です。最初の試作車的要素を持った11101-11106の6輛ですが、登場時は外観や出力等が現在とは異なってました。現在では改造されてしまった為、番号以外では殆ど見分けが付かなくなってします。2次車とも言える11107-11155共々、1パンタなので直ぐ見分けが付けられます。近年は、パンタを最新のワンアームタイプに交換した機関車も見られる様になりました。また、11103,06,08,09,12,13,33に41の8輛が、UICタイプの密連を取り付けカラーリングも一新して、スイスエクスプレス専用機として活躍してました。流石に密連は取り外しましたが、現在でも一部はそのままのカラーリングで活躍しています。11156-は、細部に渡り改良が施されましたが、外観上ワンアームタイプの2パンタとなったのが大きな特徴と言えます。特に、11158-61と11249-53の9輛はTEE塗装とされ、Re4/4 IからTEE牽引の任を引き継ぎました。また、11195-200の6輛は、片方のパンタのシューを幅1950mm(スイスとドイツ/オーストリアでは架線の振り幅が違います。)のモノに交換してあり、そのままドイツやオーストリアへ直通運転する事が可能となっています。そして、最終グループに当たる11371-11397の27輛は、Re4/4 IVを量産する予定が中止となったので、機関車の不足を補う為に製造されています。
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まだTEEが現役だった当時は、スイス国内ではTEE 塗装のRe4/4 IIが牽引していました。上の写真は、 ジュネーブとミラノを結んでいた、TEE「レマノ」の先 頭に立つRe4/4 II。 |
グリーン塗装ながら、前面だけを更 新されている。多くは無いが、こうい ったタイプも存在している。 |
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1パンタの2次車だが、製造当時の姿を保っている。 | こちらも2次車だが、未だにスイス エクスプレス塗装のままである。しか し、パンタはワンアームタイプに交換 されている。 |
製造年 | 1964年 | 1967-1968年 | 1969-1983年 | 1984-1985年 |
車重 | 80t | 80t | 80t | 80t |
出力 | 4700kW | 4700kW | 4700kW | 4700kW |
全長 | 14800mm | 14900mm | 15410mm | 15410mm |
全高 | 3800mm | 3800mm | 3800mm | 3800mm |
最高速度 | 140km/h | 140km/h | 140km/h | 140km/h |
製造 | SLM / BBC / MFO | SLM / BBC / MFO / SAAS | SLM / BBC / MFO / SAAS | SLM / BBC / MFO / SAAS |
機番 | 11101-11106 | 11107-11155 | 11156-11349 | 11371-11397 |
製造輛数 | 6輛 | 49輛 | 194輛 | 27輛 |