急増するゴッタルト峠を越える貨物量に対応する為、ヨーロッパでは珍しいBo’Bo’Bo’の軸配置を持った機関車が、1972年に4輛試作されています。その内の2輛は、ゴッタルト峠の急カーブを楽に通過出来る様、2車体連接構造とされましたが、基本的にはRe4/4 IIIを6軸にしたもので、その後のテストでも大きなトラブルも無く、設計通りの優秀な成績を示しました。当初ゴッタルト専用機の予定でしたが、シンプロントンネルを越える貨物の輸送量も増加が著しく、また旧型機関車置き換えも兼ねて、シンプロントンネルルートでも使用される事とになりました。現在でも、ゴッタルト峠、シンプロントンネルを越える両ルートで、旅客列車から貨物列車まで幅広く活躍する姿を目にする事が出来ます。
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これが現在の姿、塗装はレッド、腰のヘッドライトが角目になり、前面に手すりがついています。写真は試作車の2車体連接のタイプ、Re4/4 IIと重連でゴッタルト峠を行く姿です。 |
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製造当時の姿、塗装はグリーンで、ヘッドライトが丸目となっています。現在でも、まだこの姿のモノもいます。 |
製造年 | 1972-1980年 |
車重 | 120t |
出力 | 7900kW |
全長 | 19310mm |
全高 | 3932mm |
最高速度 | 140km/h |
製造 | SLM / BBC / SAAS |
機番 | 11601-11689 |
製造輛数 | 89輛 |